怒りの塊
2015年 04月 06日
4月6日(月)
今日は、怒りの声を書かせてください。
ご気分を害されましたら、申し訳ありません。
つい2時間ほど前。
足の病院帰りに、道端で知り合いに出会いました。
友人というよりは、息子たちを通して知り合いになった奥さんです。
キャメル色のトイプードルを連れています。
「あれ? ワンちゃん飼ってましたっけ?」と訊ねました。
「別に私は欲しくなかったんだけど、息子と旦那がねぇ。
でも、結局散歩やご飯やトイレは私の仕事になっちゃったし、
ちっともいう事聞かないし、もぉ、ちょっと引っ張んないでよ~、ホント疲れる~。」
動き回りたそうに彼女や私の足元をぐるぐる・ぴょんぴょん跳ねまわっています。
「早くお散歩行きたいのかな? ごめんなさいね、引き止めちゃって。」
「いいのよ~、家の中でもどこ行ってもこんな感じなんだから。
ホント、バカ犬!!」
そう言って、細いリードをぐっと引っ張りました。
空中に吊るされるようなキャメル色の小さな体。
「知り合いのブリーダーが安く譲るって言うから買ったんだけど、
これってバカ犬割引? 結局買い手がいなくて売れ残ったから処分価格って事よね~。
ねぇ、まこままさんち、犬いらない?」
「そんな事言って。ウチは猫がいるから無理よ。」
「猫ちゃんがリビングにいるなら、玄関にでも置いといてもらえば大丈夫だから。
ホント、もぉこの犬無理!
色は気に入ってるんだけど、外に出さなくてもうるさくなくて、
家の中で静かにしてる子って言っといたのに、
家でも外でもキャンキャンなくし、ゴミ箱は荒らすし、息子より手間がかかる~。
でもさぁ、ウチのバカ息子、学年末の成績サイアク~! 旦那に似たんだよね~。もぉホント無理~!」
私は貴女が無理です。
そしてこのワンちゃんも貴女が無理です。
多分、旦那も息子も無理です。
このワンちゃんがこうしてここにいるのも、さまざまな犠牲の上に成り立っているという事を知らないのでしょうか?
この子は、生まれるべくして生まれたのでしょうか?
そんな事を差し引いても、目の前に在る小さな命を慈しむ気持ちを持ち合わせていないのでしょうか?
ただ、どんなに彼女を恨んだとしても、私にはこのワンちゃんを引き取る事はできません。
自転車のハンドルを握っていた手がうずうずし、今まで使った事のないような言葉が飛び出しそうでした。
「せっかくのお天気だから、早くお散歩行きたいね。」
とワンちゃんに声をかけ
「ドッグトレーナーとかっているでしょ? この子と仲良くできるように相談してみれば?
せっかくお宅に来てくれたんだし。」
と彼女にも声をかけ、その場を離れました。
ごめんなさい。嫌なお話しを書いてしまいました。
でも、ここにご訪問してくださっている方々なら、
今の私の心に渦巻いている、巨大な真っ黒い塊をご理解いただけるのではないでしょうか。
こんな事を書くためのブログにはしたくなかったのですが、吐き出す場所がありません。
どうか1日だけ許してください。
そしてお散歩から家に帰ったワンちゃんが、平穏に過ごせているよう一緒に祈ってください。
最後に。
私は、このワンちゃんの名前を訊ねることができませんでした。
機会がなかったのです。
「可愛いねぇ。なんていうお名前ですかぁ?」
と言える雰囲気ではなかったのです。
by a24ma35
| 2015-04-06 12:02
| まこママのつぶやき