習志野フィル 第90回定期演奏会本番終了です
2016年 12月 15日
12月15日(木)
ぼんやりと霞がかかったかのような弦楽器のPPからの出だし。
そこへ西江さんの第一主題が訪れます。
シベリウスはこの冒頭部分を
「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲のように」
と指示しています。
空気までが凍てつく土地の空は、どんな色をしているのでしょう。
西江さんの演奏は決して感傷的にならず、
シベリウスの意図するところを淡々と表現されているように感じます。
かと言って、温度をもっていない訳ではありません。
固く冷たく凍った大地を包み込み、
そして誰も気付かぬうちに、その氷が緩やかに溶け出すような
そんな包容力と暖かさをもった演奏です。
ヴァイオリンは言葉を持ちません。
でも、ヴァイオリンの音色は演奏者の声です。
西江さんは何を考え、何を伝えようとしているのか、
西江さんの内なる声に、一生懸命耳を傾けました。
第二楽章のソロの出だし。
穏やかで暖かで、そして雄大な西江さんの低弦の響きに胸が震えます。
この楽章を残すのみとなった最終楽章。
長く大切に、胸の中で思い願い続けてきた夢が終わる瞬間です。
西江さん、指揮者、そしてオケ全体で迎える最後の音。
言葉では綴りきれない様々な思いが、一気に溢れでてきました。
西江さん。本当に本当にどうもありがとうございました。
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舞台袖で、暖かい笑顔と握手で団員を迎えてくださった西江さん。
気づいた時には、大撮影会が行われていました!
女性団員の、キラキラ輝く笑顔が眩しい撮影会でしたよ。
フラッシュなんて、いらないんじゃないかしら~(//▽//)
よろよろと最後に袖に戻った私は、すっかり大撮影会に出遅れました。
まぁ、写真に収められる状態ではなかったですが・・・。
ああ! またまたこんなに長くなってしまいました。
次の記事は、かる~くレセプションです♪
by a24ma35
| 2016-12-15 11:57
| 音楽のこと